製薬企業の研究職

このブログを読む人は大抵知っているかと思いますが、僕は製薬企業の研究職を目指してここまで就活してきました。そして明日またひとつの山場を迎えます。この1年間(2年間?)ろくにサークルにも顔を出さずひたすら研究室にこもってきた僕ですが、やはり大学と製薬企業とでは薬作りにかけるパワーが違う(情熱は同じってことにしておきます)。大学ではできないこと(たとえば異分野との連携や、必要機材の迅速な発注、世界規模の新薬開発体制など)をたくさんしています。もちろん大学の研究が悪いわけじゃない。むしろ大学の基礎研究を製薬企業において発展させていくケースはたくさんあり、今後新薬開発における大学の役割はますます大きくなっていくのだと思います。
ではなんで大学に残らず製薬企業なのか?そこには経済的な事情や研究室の合う合わないなどたくさんの理由があると思いますが、僕の場合は「研究の先にあるものが明確だから」という理由で企業を選びました。
大学の研究ってやはり学問なのです(例外はもちろんありますが)。たとえばある研究をしている途中で、これまでの概念を覆すことができるかもしれないが、新薬開発に全く関係のない発見をしたとします。そこでその発見の研究に寄り道できるのが大学であり、寄り道せずに最短で新薬を生み出そうとするのが企業なのだと思います。両者の選択はどちらも間違いではありませんし、どちらも患者さんに薬を提供するという立派な研究なのですが、当事者としてその研究をするとき、どちらの方がやりがいもって研究に打ち込めるのでしょうか?僕の場合はそれが後者、企業だったというわけです。2年間という短い期間でだした結論ですので、いつかこの決断を後悔する日が来るのかもしれませんが、今はこの決断を信じとにかく闇雲にがんばる毎日です。後悔するほどよく考える時間があまりないってのもありますが。
久しぶりに長文を書いて疲れました。これから風呂に入って明日の最終面接に備えようと思います。よい結果を報告できるようがんばってきます。